2009年05月15日
障子とふすま
![障子とふすま](http://img01.tec29.com/usr/arima/20090515_001.jpg)
1日に一回はホテルの各部屋を見回っているのですが和風の部屋でよくこのスナップのように障子やふすまの両開きの片側だけが開いていることがあります。もちろんホテルを御利用されたお客様が開けていったのですが、こういう状態の障子やふすまをみると外国の方がご利用されたのかなあと思うのです。
実際取引記録をみると平日でも日本時間の昼間のご利用が多いので、ほとんどのお客様は外国のかたたちだと思われるのですが、こういうふうに片方だけを開けて出入りしていたであろう状態をみると障子やふすまをスライドして開くドアぐらいの感覚の方たちではないかなと想像してしまうのです。
日本家屋において、障子やふすまと言うのは、ただのドアではないですよね。昼間などはとくにですが開け放していることも多い。部屋や廊下との間にある扉(とびら)であることには変わりないのですが、開け閉めによって2つの部屋を1つのように使うこともできるし明るさや風の通りの調節もできるし、とうぜん景色もかわってきます。
大げさに言えば障子やふすまって空間演出を簡単に変えることもできるシンプルで多機能な装置なのです。
私はリアルではこんな障子やふすまばっかりのどちらかと言えば純日本風の家に住んでるのですが、こういう障子やふすまの特性に気づかされたのはSLを始めてからです。始めてからというより自分で日本風の家や部屋を作るようになってからですね。
SLの効用として「学習」というのが上げられることがありますけど、別に特別何かを勉強しようとしなくても普通に物づくりや人との交流をしてるだけで実は勉強になってることが色々あったりするのがSLて世界じゃないでしょうか。
Posted by ARIMAO Kamachi at 23:48│Comments(0)
│ホテル雑記